THINX-LAB. 会員様限定記事
Sファンキージャグラー2KTを導入したら客数が減った。という話(前編)

10ヵ月の間で成長した集団は存在していたのか?

図表1 は週次系列で個別集団の延べ人数を観察し、時間の経過に従ってどのように変化するか(あるいは変化しないか)について確認していきます。すると、当該期間に おいて 凸凹はあるものの 1 0 月 1 8 日週は 1 月 1 1 日週に対しプラス 2 9 %であることから、 成長した個別集団は「 6.0~6.2 号機純増 4 枚未満」だけであります。それとは別に、計画的撤去が進む過程において「 5.5~5.9号機」の個別集団は撤去期限があと3ヵ月に迫る現在においても、約 9 %程度のマーケットを形成していることから、この局面においても依存度の高さが窺い知れる状況となっています。

ここからは、本稿タイトルにある
「 Sファンキージャグラー 2 KTを導入したら客数が減った。という話 」について迫りたいと思います。

ジャグラーのマーケットは縮小しているのか?

図表2では、週次系列でジャグラー集団を「 5.5~5.9号機ジャグラー」と「6.0~6.2号機ジャ
グラー」に区分し、それぞれの個別集団の変化を観察したものであります。

まずは、青色の棒グラフが示すジャグラー集団の変化を確認していきたいと思います。
1月 1 1 日週では、ジャグラー 54.1 %であった集団が当該期間の直近週である 1 0月1 8 日週で確認すると54.2%となっておりジャグラー集団のマーケットサイズに変化が生じていることは確認できない。よって、現在においても 2 0 スロ総客数の内、半数以上はジャグラープレイヤーであることが確認でき、2 人に 1 人以上はジャグラーを遊技 するといえます。

次に、それぞれの個別集団として表現したものが、折れ線グラフである。オレンジ色が「5.5~5.9号機ジャグラー」で灰色が「6.0~6.2号機ジャグラー」である。これらの変化を観察すると、対象的な推移となっている。1 月11日週と1 0月1 8日週の対比においては、

5.5~5.9号機ジャグラー 51.5% → 41.8%
6.0~6.2号機ジャグラー 2.6% → 12.5%

双方互いに、概ねプラスマイナス 1 0 ポイントの変化があったことが確認できます。
ここまでを整理すると、ジャグラー集団のマーケットサイズは変化してないものの、ジャグラー集団を構成する、それぞれの個別集団のマーケットサイズに変化が生じ たということが確認できます。これら事象の背景にあるのは、「撤去期限」という問題が存在しており、意図せずとも「5 .5~5 .9号機ジャグラー」を撤去 しなければならなかったことによる 影響であると推察できます。

これらのことから、想定される課題としては、ジャグラー集団のマーケットサイズが完全6 .0~6 .2号機時代へ移行したとき、54%の規模を保有することができるかどうかが論点になると考えられるのではないでしょうか?

ジレンマ

さて、ここまでをご理解いただいたところで、 「Sファンキージャグラー 2KT」がリリースされ、 ジャグ
ラー集団が減ったという事象に迫りたいと思います

図表3では、1 0月4 日週を黄色で囲っていますが、この週に「Sファンキージャグラー 2 KT」がリリースされたことを表しています。このグラフで注目していただきたいポイントは、マルで囲っている 2 箇所です。これは、「導入前の週」と「導入後の週」とでジャグラー集団の変化に違いがあり印をつけているのだが、

導入前の週54.2%→導入後の週52.9%(マイナス1.3 ポイント)

であることが確認できます。本稿タイトルにある「Sファンキージャグラー 2 KTを導入したら客数が減った。という話」については、このような事象から タイトルとして 勘案したものであります。

この先、キー機種となるジャグラーを導入したにもかかわらず、このような事実であるということに不安を覚えるところでしょうが、これは紛れもない事実であります。
もう少し、掘り下げていくと、個別集団である「5.5~5.9号機ジャグラー」と「6.0~6.2号機ジャグラー」を同様の期間における変化を対比すると、

「5.5~5.9 号機ジャグラー」
導入前の週44.2%→導入後の週42.4%(マイナス 1 .8 ポイント)

「6.0~6.2 号機ジャグラー」
導入前の週9.9%→導入後の週10.5%(プラス 0.6 ポイント)

であることが確認できます。これらのことから、「6.0~6.2 号機ジャグラー」 導入に際し、設置中の 「5.5~5.9 号機ジャグラー」を返却するということが条件となっており「Sファンキージャグラー2KT」 導入店舗は導入した台数と同じ台数の「5.5~5.9 号機ジャグラー」の撤去を余儀なくなれているのが実情 に あるわけです。ともすれば、少なくとも導入した 店舗は、横這い、もしくは上昇するような動向に期待したところであったかと 推察されますが、しかしながら、結果を振り返ると、上昇幅に比べ減少幅の方が大きく、厳しい状況に あったことが確認できます。

つまり、このようなことから、一つの結論として考えられることは、「導入は先送りする」が、ここでのもっともらしい解であったと理解できるとこではあります。しかしながら、これらの結果を持っても避けては通れない「撤去問題」という課題があり、理解できたとしても行動に移せないのが本音のとこではないでしょうか。

ファンキージャグラー 2 KT はダメジャグラーなのか?

さて、ここまでのお話は事実をまとめた結果論に過ぎませ
ん。皆様が気になるところである、そもそも「Sファンキージャグラー 2 KT」に 魅力がなかったからではないのか?今後使える機種なのか?また、どのような戦略立案するのが良いのか?というところにスポットをあて た内容を、次回ご紹介していきたいと思います。


タイトル : Sファンキージャグラー 2 KTを導入したら客数が減った。という話
発行日 : 2021年10月27日
発行元 : 株式会社THINX
著作名 : 株式会社THINX (データアナリスト 𠮷元 一夢)

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