THINX-LAB. 会員様限定記事
TRYSEM CROSS_VOL43(可処分時間の減少が導く、ホール経営の新しい方程式──パチンコが迎える“時間設計”の時代)

本稿では、「可処分時間の減少がホール経営にもたらした構造変化」という視点から、 2022〜2025 年にかけての高速系・非高速系の推移と、プレイヤー行動の変化を整理する。 市場データを精査すると、従来は “射幸性” と捉えられてきた高速系が、 現在は「短時間でも満足を得たい」という新しい時間ニーズへの適応装置として再評価されている。

TRYSEM データからは、2023 年に高速系が過去ピーク(客数構成比 65.9%)を迎えた後、 一度の沈静化(2024 年:45.6%)を経て、2025 年には再び 57.3%まで上昇している。 しかし、この“高速系の復権”は単なる出玉性能の回帰ではない。 背景にあるのは、現代プレイヤーの可処分時間が短くなり、 「短時間で納得できる体験設計」の需要が急速に高まっているという事実である。

THINX-LAB.では、 Rv・遊技時間・短時間離脱率・長時間滞在率を統合した総合スコアを基盤に、 高速系と非高速系の価値を比較した。 特に 2025 年の市場においては、従来型の「射幸高速」ではなく、 勝ち体験型の高速(=短時間で満足に到達できる設計)が市場を押し上げていることが判明している。 高速化はもはや “リスクの象徴” ではなく、“時間効率の象徴” へと転換しつつある。

つまり本稿は、
「高速系は危険なのか、それとも時間戦略として合理的なのか」
という問いに対し、感覚ではなくデータで答えを導く試みである。

プレイヤーの滞在時間・勝ち体験・夜間稼働比率といった行動指標を紐解きながら、
高速系が持つ“新たな価値”を明らかにする。
THINX-LAB.|TRYSEM CROSS VOL.43 分析レポート

可処分時間の減少が導く、ホール経営の新しい方程式──パチンコが迎える“時間設計”の時代

発行日:2025年11月20日

発行元:株式会社THINX

著作名:株式会社THINX(データアナリスト 吉元 一夢)

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