THINX-LAB. 会員様限定記事
2025年市場総括と2026年の運用ロジック

2025年 新機種総評(導入7日間)

アウトはレガシーな指標。そして未来は映らない。滞在分布で“機種の完成度”は決まる。

対象:導入7日間データ
主軸:Rv / 遊技時間 / 60分以上 / 15分以内
狙い:短期の盛り上がりを“定着力”へ翻訳

アナリスト総括:2025年の構造変化と2026年の論点

THINX-LAB. Analyst Commentary

2025年の結論(データから見える“勝ち筋”)

2025年の新機種市場は、「勝ち体験の強さ(Rv)」が注目の入口であり続ける一方で、 初動で差が付いたのは“滞在の厚み(遊技時間 / 60分以上割合)”であったと整理できます。 つまり、Rvが高いだけでは“評価されている”とは言い切れず、試し打ち離脱(15分以内)を抑えながら、 長時間層を形成できた機種が上位に残る構造が、より明確になりました。

データの羅列は、理解の入口にすぎない。
判断と行動へ接続するには、“構造(分布)”の読み替えが必要である。
  • Rvは必要条件になりやすいが、十分条件ではない(勝ち体験が強くても、離脱が多ければ定着に繋がらない)。
  • 60分以上割合は、初動での“理解・納得”の発生を示す有力な代理指標になる。
  • 15分以内割合が高い機種は、話題性があっても「入口だけで終わる」リスクが増す。
  • 2025年は、“滞在を作れるIP/演出/仕様”“短期回転を優先した設計”が二極化しやすかった。

2026年に必要な視点(ホール意思決定のための論点)

2026年は、単なる「勝てる・出る」の競争から一段進み、 プレイヤーの可処分時間体験の納得感を両立する設計がより重要になります。 そのため、評価も「平均」ではなく、分布(構造)で見る必要があります。

主戦場
“分布の設計”
平均値ではなく、短時間/中時間/長時間の比率で勝負が決まる。
重要指標
離脱 × 定着
15分以内を抑えつつ、60分以上を厚くする設計が強い。
解釈の軸
心理の定量化
遊技時間は「理解/納得/期待」の複合指標として扱う。
運用の軸
設置 × 育成
初動だけで切らず、週次で“層の変化”を追う運用が必要。
  • 「初週の良さ」より「2〜4週の変化」を重視:評価が育つ機種と、失速する機種を早期に切り分ける。
  • “入口(集客)”と“定着(滞在)”を分離して見る:台あたり人数と滞在は別物として評価する。
  • 同時期の類似機との相対比較が必須:市場環境(商戦/連休/新台密度)を織り込んで解釈する。
  • ホール側の設計論:新台は「短期回収」ではなく「島の構造最適化(客層の滞在導線)」で捉える。

可視化モジュール(共通):スコアの考え方とプレイヤー導線

パチンコ / パチスロ 共通

重みづけの直観(スコア分解)

Rv 40 / 時間 30 / 60分+ 25 / 15分- -15
Rv(勝ち体験の強さ)
遊技時間(滞在)
60分以上(定着の厚み)
15分以内(試し打ち離脱:減点)
※ “短期の盛り上がり”を過大評価しないために、滞在と分布へ重みを置きます。
※ 15分以内は「入口で終わる」構造リスクとして、持ち上げずに減点します。

プレイヤー導線(行動構造)

分布で読む
Exposure(接触)
新台認知・IP・島導線
観測:台あたり人数
Trial(試し打ち)
入口での期待値形成
観測:15分以内(↑はリスク)
Engage(没入)
理解・演出納得が進む
観測:遊技時間
Commit(定着)
継続遊技の意思が形成
観測:60分以上(↑が強い)
重要なのは「平均の長さ」ではなく、Trial→Commitへ遷移する割合です。
初週は“話題”が混入しやすいため、15分以内の抑制60分以上の形成が、より信頼できる評価材料になります。

評価設計(Scoring Model)

本評価は、導入初週の“盛り上がり”を一撃(勝ち金額)だけで誤認しないために、 滞在(遊技時間)長時間層(60分以上)を重視し、 試し打ち離脱(15分以内)を構造リスクとして減点します。

総合スコア(Z) = 0.40×Z(Rv) + 0.30×Z(遊技時間) + 0.25×Z(60分以上割合) − 0.15×Z(15分以内割合) 総合偏差値 = 50 + 10×Z(総合スコア)
なぜ 0.40 / 0.30 / 0.25 / -0.15 なのか?
① Rvは「勝ち体験の強さ」を代表するため主軸(0.40)。② ただしRv単独だと“勝ち金額偏重”で誤認しやすいため、滞在(遊技時間)を第二軸(0.30)。③ 初動の定着力は長時間層の厚みで効くため 60分以上を第三軸(0.25)。④ 15分以内は“試し打ち→離脱”の構造を示すため、同じ強さで持ち上げないよう減点(-0.15)。

パチンコ:TOP10(総合偏差値)

対象:62機種(Seg1=ミドル)

主要項目(Rv / 遊技時間 / 60分以上 / 15分以内)を偏差値化し、総合スコアで俯瞰したランキングです。

アナリストコメント(パチンコ):2025年の“勝ち体験”は、滞在と同居できているか

パチンコ領域では、2025年を通じて「Rv(勝ち体験の強さ)」が強い機種が上位に入りやすい一方で、 “Rvが強いのに滞在が作れない”というねじれも同時に観測されやすい一年でした。 そのため、導入7日間の評価は、Rvの高さを起点にしつつも、遊技時間と60分以上割合が同時に伸びているかを最優先で確認すべきです。

  • 上位機種の共通点:Rvだけでなく、60分以上割合が相対的に厚い(=納得して続ける層が形成されやすい)。
  • 初週の落とし穴:話題性で人数は集まるが、15分以内が高い場合は“入口の熱”で終わる。
  • 高速系の注意点:短時間の回転が効いても、滞在が薄いと翌週以降で失速しやすい(週次の分布追跡が重要)。
  • ホール視点の示唆:初動は「粗利」だけでなく、客層の滞在導線(ミドル〜ライトの橋渡し)として設置価値を評価する。
“勝てるか”は入口の問いであり、
“納得して打ち続けられるか”が、島を支える問いである。

可視化(パチンコ):スコア分解と行動構造

同一モジュール

重みづけの直観(スコア分解)

Rv 40 / 時間 30 / 60分+ 25 / 15分- -15
Rv
遊技時間
60分以上
15分以内(減点)
パチンコは“短期の熱量”が強く出る分、離脱(15分以内)の抑制が特に重要です。

プレイヤー導線(行動構造)

分布で読む
接触(Exposure)
新台/IP/告知で入口が形成
台あたり人数
試し打ち(Trial)
当たりまでの期待が揺れる
15分以内(↑はリスク)
没入(Engage)
演出理解と“納得”が進む
遊技時間
定着(Commit)
継続遊技の意思が形成
60分以上(↑が強い)
パチンコは「打ち始めの心理」がブレやすい。ゆえにTrialで落とさない設計・運用が価値を持ちます。
#1

e新世紀エヴァンゲリオン17 はじまりの記憶R

ビスティ スマパチLTミドル 導入週 2025-12-22
総合偏差値
74.4
Rv
7,599
遊技時間
56.5分
60分以上
32.68%
15分以内
15.59%
勝ち金額属性型 | 高射幸 人数 × 粘り 高単価機 | 高射幸
#2

e女神のカフェテラスJLZ

藤商事 スマパチLTミドル高速 導入週 2025-08-18
総合偏差値
71.6
Rv
10,138
遊技時間
48.6分
60分以上
26.00%
15分以内
24.00%
勝ち金額属性型 | 高射幸 粘り 高単価機 | 高射幸
#3

e東京リベンジャーズGFEC

サミー スマパチLTミドル 導入週 2025-07-07
総合偏差値
64.5
Rv
6,702
遊技時間
49.6分
60分以上
25.87%
15分以内
18.95%
勝ち金額属性型 | 高射幸 人数 高単価機 | 高射幸
#4

P防振りFHZ

藤商事 LTライトミドル 導入週 2025-04-21
総合偏差値
64.2
Rv
7,259
遊技時間
46.3分
60分以上
25.89%
15分以内
20.06%
勝ち金額属性型 | 高射幸 外れ値 高単価機 | 高射幸
#5

eアズールレーンTHE ANIMATION2K6

京楽 スマパチLTライトミドル高速 導入週 2025-12-08
総合偏差値
63.5
Rv
5,734
遊技時間
49.4分
60分以上
29.40%
15分以内
19.21%
勝ち金額属性型 | 高射幸 粘り 高単価機 | 高射幸
#6

eマギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝KRJ1

京楽 スマパチLTミドル 導入週 2025-07-21
総合偏差値
62.1
Rv
6,324
遊技時間
46.9分
60分以上
26.52%
15分以内
20.64%
勝ち金額属性型 | 高射幸 人数 高単価機 | 高射幸
#7

eシャーマンキングMH

ユニバーサル スマパチLTミドル 導入週 2025-08-04
総合偏差値
61.6
Rv
8,212
遊技時間
39.5分
60分以上
20.62%
15分以内
18.47%
勝ち金額属性型 | 高射幸 外れ値 高単価機 | 高射幸
#8

P桃剣鬼神ZC

ソフィア Pミドル高速 導入週 2025-03-17
総合偏差値
61.6
Rv
7,919
遊技時間
42.9分
60分以上
22.75%
15分以内
24.03%
勝ち率属性型 | 高射幸 外れ値 高単価機 | 高射幸
#9

e北斗の拳11暴凶星SHEF

サミー スマパチLTミドル高速 導入週 2025-12-08
総合偏差値
61.0
Rv
6,575
遊技時間
46.4分
60分以上
23.24%
15分以内
20.12%
勝ち金額属性型 | 高射幸 人数 高単価機 | 高射幸
#10

P戦国乙女7L9YY7

平和 LTライトミドル高速 導入週 2025-01-06
総合偏差値
60.3
Rv
5,756
遊技時間
47.5分
60分以上
24.81%
15分以内
19.67%
勝ち金額属性型 | 高射幸 粘り 高単価機 | 高射幸

パチスロ:TOP10(総合偏差値)

対象:48機種(Seg1=AT/ART)

主要項目(Rv / 遊技時間 / 60分以上 / 15分以内)を偏差値化し、総合スコアで俯瞰したランキングです。

アナリストコメント(パチスロ):2025年は“長時間層の設計力”が勝敗を分けた

パチスロ領域は、2025年において「60分以上割合が高水準で安定する機種」が相対的に強く、 初動の評価は“長時間層の形成”を中心に読み解くのが合理的です。 スマスロはゲーム性の理解コストが高く、入口の偶然(短期の上振れ)よりも、 理解→没入→継続が成立した痕跡が、データに表れやすい一年でした。

  • 上位の典型:遊技時間が長いだけでなく、60分以上の割合が厚い=“打つ理由”が残っている。
  • 15分以内が低いことの意味:入口の拒否反応が小さい(=導入初期の理解導線が機能している)。
  • Rvの解釈:出玉の強さだけでなく、体験の納得感(波の読みやすさ/期待の連鎖)として扱うと精度が上がる。
  • 2026年の焦点:新台密度が高い局面ほど、“残り続ける理由”を持つ機種が勝つ。
スロットは「勝った/負けた」よりも、
“次も打ちたい理由”が行動を支配する。

可視化(パチスロ):スコア分解と行動構造

同一モジュール

重みづけの直観(スコア分解)

Rv 40 / 時間 30 / 60分+ 25 / 15分- -15
Rv
遊技時間
60分以上
15分以内(減点)
パチスロは長時間層(60分以上)の形成が“理解コスト”を回収した証拠になりやすい。

プレイヤー導線(行動構造)

分布で読む
接触(Exposure)
新台/島/演出で入口が形成
台あたり人数
試し打ち(Trial)
ゲーム性の理解が分岐
15分以内(↑はリスク)
没入(Engage)
期待の連鎖が成立
遊技時間
定着(Commit)
次回行動の種が残る
60分以上(↑が強い)
スロットは“理解が進むほど”滞在に反映されやすい。ゆえに分布で評価すると誤認が減ります。
#1

L/スマスロマギアレコード/RN

ユニバーサル スマスロ 導入週 2025-4-7
総合偏差値
68.9
Rv
8,426
遊技時間
144.0分
60分以上
67.70%
15分以内
5.75%
バランス属性型 | AT/ART 人数 × 粘り 中単価機 | AT/ART
#2

L東京喰種CT

クロスアルファ スマスロ 導入週 2025-2-3
総合偏差値
63.7
Rv
9,736
遊技時間
107.3分
60分以上
60.17%
15分以内
5.55%
勝ち金額属性型 | AT/ART 人数 × 粘り 高単価機 | AT/ART
#3

L スマスロ化物語 KH

サミー スマスロ 導入週 2025-12-8
総合偏差値
63.3
Rv
7,932
遊技時間
125.3分
60分以上
62.03%
15分以内
5.42%
バランス属性型 | AT/ART 人数 × 粘り 中単価機 | AT/ART
#4

L/SHAMANKING/SS

ユニバーサル スマスロ 導入週 2025-2-3
総合偏差値
63.2
Rv
11,071
遊技時間
98.3分
60分以上
53.59%
15分以内
6.05%
勝ち金額属性型 | AT/ART 粘り 超高単価機 | AT/ART
#5

L銭形5L2

平和 スマスロ 導入週 2025-10-6
総合偏差値
62.1
Rv
11,778
遊技時間
85.4分
60分以上
53.37%
15分以内
7.33%
勝ち金額属性型 | AT/ART 外れ値 超高単価機 | AT/ART
#6

Lデビルメイクライ5ST XA

エンターライズ スマスロ 導入週 2025-6-2
総合偏差値
61.2
Rv
7,976
遊技時間
113.3分
60分以上
61.66%
15分以内
5.78%
勝ち金額属性型 | AT/ART 人数 × 粘り 高単価機 | AT/ART
#7

L無職転生~異世界行ったら本気だす~NM

ニューギン スマスロ 導入週 2025-12-22
総合偏差値
59.6
Rv
9,490
遊技時間
99.9分
60分以上
51.82%
15分以内
5.73%
勝ち金額属性型 | AT/ART 粘り 中単価機 | AT/ART
#8

L新鬼武者3SA

エンターライズ スマスロ 導入週 2025-10-6
総合偏差値
59.4
Rv
8,545
遊技時間
106.1分
60分以上
56.32%
15分以内
6.73%
勝ち金額属性型 | AT/ART 人数 × 粘り 中単価機 | AT/ART
#9

LスーパーブラックジャックSLDC

山佐 スマスロ 導入週 2025-2-3
総合偏差値
59.2
Rv
8,635
遊技時間
104.8分
60分以上
57.85%
15分以内
8.73%
勝ち金額属性型 | AT/ART 粘り 中単価機 | AT/ART
#10

L/緑ドン5/FY

ユニバーサル スマスロ 導入週 2025-5-5
総合偏差値
58.6
Rv
9,036
遊技時間
100.0分
60分以上
54.32%
15分以内
7.67%
勝ち金額属性型 | AT/ART 粘り 中単価機 | AT/ART

2026年に向けた提言:評価軸を“週次で更新”する

Operational Recommendations

提言①:初動評価は「7日」ではなく「7→14→28日」で見る

導入7日間は、話題性・新台密度・商戦といった外部要因の影響が必ず混入します。 2026年は、初動を“判定”で終わらせず、週次で“更新”する運用が、意思決定の精度を上げます。

  • Week1:入口の強さ(人数)と離脱(15分以内)を確認
  • Week2:理解が進んだか(遊技時間の伸び / 60分以上の厚み)を確認
  • Week4:島の定着(分布の安定)と代替流入(他機種からの移動)を確認

提言②:ホール視点の“設置価値”は、分布で測れる

2026年は、機種そのものの評価だけでなく、ホール側の島構造(客層導線)が問われます。 短時間層を取りこぼさず、長時間層を厚くする機種は、島の中で「役割」を持てます。

  • 短時間層の入口として機能するなら、15分以内が高すぎないことが最低条件。
  • 定着機として運用するなら、60分以上が相対的に厚いことが必要条件。
  • “高単価”は強みでもあり、滞在が薄いと反動も大きい(週次の失速に注意)。

© THINX-LAB.Compiled by 𠮷元一夢(データアナリスト) / 本ページは「導入7日間」の初動データに基づく分析サマリーです。
※ 偏差値は対象母集団内で標準化された相対指標であり、目的(粗利最大化・集客最大化・滞在最大化)に応じて最適な重みは変化します。